旗本和馬とご隠居の二人は、施しと共に濡れ衣も晴らす。
そんな和馬に“大名の姫”が、蔵にある全てを手に求婚!
一人舞い上がる和馬は……。
心に花が咲く! 新シリーズ第2弾
自らの扶持をつぎ込んでも、悩める人を放っておけない貧乏旗本の高山和馬、神出鬼没のなんでもござれのご隠居・吉右衛門の二人は、人知れず人助けに奔走し、殺しの下手人とされた人の濡れ衣をも晴らすのだった。
ある日、“大名の姫”を名乗り、所蔵する書画骨董すべてを貧しい人にと持参金代わりに求婚する娘が現われ、和馬は一人舞い上がるのだったが・・・・・・意外な事実が!
◆ 著者について
井川香四郎 いかわ・こうしろう
1957年、愛媛県生まれ。主なシリーズに「とっくり官兵衛酔夢剣」「蔦屋でござる」(二見時代小説文庫)、
「くらがり同心裁許帳」「ふろしき同心御用帳」「おっとり聖四郎事件控」「うだつ屋智右衛門縁起帳」(光文社文庫)、
「暴れ旗本八代目」「洗い屋十兵衛影裁き」(徳間文庫)、「梟与力吟味帳」「飯盛り侍」「御三家が斬る!」(講談社文庫)、
「樽屋三四郎言上帳」「寅右衛門どの江戸日記」(文春文庫)、「船手奉行うたかた日記」(幻冬舎文庫)、
「金四郎はぐれ行状記」(双葉文庫)、「かもねぎ神主禊ぎ帳」「暴れん坊将軍」(角川文庫)、
「刀剣目利き・神楽坂咲花堂」「幕末繁盛記・てっぺん」(祥伝社文庫)、
「もんなか紋三捕物帳」(徳間文庫、双葉文庫、実業之日本社文庫、光文社文庫)など多数。
他に、『別子太平記』『島津三国志』(徳間書店)がある。
◆ 好評既刊
『 蔦屋でござる 』( 二見時代小説文庫 )