ノーベル賞詩人パステルナークと従妹オリガとの間に交わされた往復書簡。美しく聡明な従妹への思いを告白する20歳の手紙から、秀れた芸術学者として生涯学究の道を歩んだオリガの死までの45年間、戦争・革命・スターリン時代・ふたたび戦争・戦後粛清と、激動する国家社会体制の中で、愛を語り文学を語った二つの知性の対話。