ウルリックとウーナ夫妻の家に五人の旧友が訪ねてきた。孫娘ウーナッハが特に気になったのは、なかでも祖父母そっくりな真紅の瞳を持つ男だった。だが、やってきたのは友人ばかりではなかった。翌朝、散歩の帰り道、祖父母の宿敵ゲイナーとクロスターハイムに襲われた少女は、やむなく地下世界へと逃げこむ。かくてムー・ウーリア、ミレンブルク、ホークムーンの暗黒帝国へと、ウーナッハの驚くべき冒険の旅が始まった。