国により、時代により、人々の心に描く仏のイメージは異なるだろう。人々は経典や儀軌に書かれた約束に従いながら、またさまざまな文化から影響を受けながら、思い思いに自分たちの”仏の像“、すなわち”仏像“を考え、生みだしてきた。本書では飛鳥時代から江戸時代までの代表的な仏像を取り上げ、それらを歴史的に、図像的に、また技法的に解説する。すばらしい仏像の世界への参道の役割を果たす一冊。