スルタンが病床に臥し、オスマントルコの帝都には不安が渦巻いていた。そんなさなか、宦官ヤシムの友人の八百屋が何者かに襲撃される事件が起きる。背後にはギリシャ独立運動が?一方でヤシムのもとにはフランス人考古学者が転げこんできた。聞けば、何者かに追われているらしい。彼の脱出を助けたことから、ヤシムはますます事件の深みへ…『イスタンブールの群狼』でエドガー賞に輝いた著者が贈る、シリーズ第二弾。