「絵画をこう見れば、よかったのか!」
読めば名画がわかる、楽しくなる。
現役キュレーターによる“西美式"名画鑑賞法。
巷では、さまざまな切り口の絵画鑑賞法の本があふれています。そんな中で、絵画の鑑賞法の決定版ともいえるのが本書です。国立西洋美術館の現役キュレーター(学芸員)のふたり(イタリア美術史&フランス美術史)が「名画の見かた」をていねいに、わかりやすくレクチャー。“西美“所蔵の美しい名画のカラー図版を用いながら、ジャンル別(物語画、宗教画、風景画、静物画、風俗画…)にキュレーターならではの視点で語ります。さらに、知っておくと美術を見るのに役に立つトピックを集めたギャラリー・トークを収録。
[著者プロフィール]
渡辺晋輔(わたなべ・しんすけ)
1972年、神奈川県生まれ。国立西洋美術館主任研究員(国立新美術館主任研究員を併任)。東京大学大学院博士後期課程中退。専門はイタリア美術史。著書に『アート・ギャラリー テーマで見る世界の名画〈1〉ヴィーナス』(青柳正規と共著 集英社)、『ジョットとスクロヴェーニ礼拝堂』(小学館)、『ポケットガイドー西洋版画の見かた』(国立西洋美術館)など。「ラファエロ展」「グエルチーノ展」「ルーベンス展」などを企画担当。グエルチーノ国際美術史研究所(イタリア、チェント市)学術委員。
陳岡めぐみ(じんがおか・めぐみ)
1972年、東京都生まれ。国立西洋美術館主任研究員。東京大学大学院博士課程修了、学術博士。専門はフランス美術史。著書に『市場のための紙上美術館』(第27回渋沢・クローデル賞ルイ・ヴィトンジャパン特別賞 三元社)、『西洋美術の歴史〈7〉19世紀―近代美術の誕生、ロマン派から印象派へ』(三浦篤・尾関幸と共著 中央公論新社)など。「ユベール・ロベールー時間の庭」「シャセリオー展」「松方コレクション展」などを企画担当。2017年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。