開拓期の北海道。命が軽んじられる場所で、生き抜こうとする者たちがいた。騙されてタコ部屋に送られ、過酷な労働を強いられる男。貧困にあえぎ、子のため身を売る女――。旅でこの地を訪れた現代の就活生・上原沙矢は、彼らの人生に触れ、己の道しるべを見いだす。時代を超え、生きる意味を問う傑作!