ローマ人の血が流れながら、ケルトの戦士として育てられた少年ベリックは、不作と疫病の原因として部族を追放され、ひとり父母の地ローマへと向かう。居場所を求めて旅する少年の運命と成長を、イギリス児童文学の異才サトクリフがみずみずしく描きだす。