外国人観光客で溢れる賑やかな繁華街や重要な文化施設に代表される上野は、昔の「北の玄関口」から「空の玄関口」になるとともに、グローバル化し、多文化化する国際的都市へと変貌せざるを得ない状況にある。本書は二十数年に亘って上野をフィールドに調査・研究してきた著者が、商店街の経営者たちとのインタビューを通して今までの「下町」イメージに代わる、新たな地域コミュニティを創出し、活性化するための具体的な施策を提案する。