• 著者海渡英祐

伯林―一八八八年

明治21年冬の伯林(ベルリン)。留学中の若き医学徒の森鴎外はドイツ娘との恋に煩悶の日々を送るが、古城でおきた伯爵殺害事件に遭遇、突明にのりだす。二重密室、背景に鉄血宰相ビスマルク――乱歩賞受賞の名作と、明治になり、老境に入った清水の次郎長が新時代の青年と、持込まれる怪事の数々を解く傑作。

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