太宰の文学は、あたかも青春の緑門のように若者を惹きつけ、海外にも読者が広がっている。-本書は、同じ時代を生き、ともに文学を語り、また郷里を同じくした著者が、太宰文学の本質を、清冽な友情をこめて書いた、読者と太宰を結ぶきずなであり、その文学と人間と津軽の風土への案内書である。