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  • 著者川田稔
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784166612536
  • 発行2020年2月

木戸幸一 / 内大臣の太平洋戦争

なぜ日本政治は軍部に引きずられたのか?

昭和史最大の謎を解く鍵を握る人物が木戸幸一だ。

昭和日本の運命を決する重大な岐路には、必ず彼の姿があった。

開戦時から終戦時まで内大臣をつとめ、東条内閣の生みの親。

木戸孝允の子孫、昭和天皇最側近のひとりにして、

昭和史の基本文献として知られる『木戸日記』を書いた木戸だが、

彼がいかなる政治認識を持ち、重要な局面で何を行ったか、

正面から論じた著作は少ない。

満州事変、二・二六事件から終戦まで、昭和の岐路に立ち続けた木戸を通して、

昭和前期、日本が直面した難局が浮かび上がる。

ロングセラー『昭和陸軍全史』をはじめ、永田鉄山、石原莞爾、浜口雄幸などの評伝で

定評がある著者が描く昭和史のキーパーソン初の本格的評伝。



【内容】

満州事変 内大臣秘書官としていち早く陸軍情報を入手

陸軍最高の戦略家・永田鉄山との交流

二・二六事件 反乱軍鎮圧を上申

日中戦争 トラウトマン工作に反対

「軍部と右翼に厳しすぎる」昭和天皇に抱いた不満

三国同盟と日米諒解案は両立できると考えていた

独ソ開戦という大誤算

日米戦回避のためにあえて東条英機を首相に

「聖断」の演出者として ほか

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