『定家八代抄』に入集歌数の多い歌人は、人麻呂、俊成、西行、貫之、業平、和泉式部、慈円ら。定家が自ら座右において愛翫した本書は、歌人定家の好尚がうかがわれるとともに、楽しみながら味読するに値する秀歌選である。本巻には巻第十一から第二十までを収録。巻末に初句索引・作者別索引・詞書事項索引を付す。