中國紀行CKRM Vol.18は、空海が目指した青龍寺への道と、最澄が学んだ天台山を巡る旅です。空海と最澄、この二人を知らない日本人は少ないでしょう。高野山で真言宗を開いた空海と、比叡山に天台宗を開いた最澄。同時代を生きた二人には、多くの謎が残っています。例えば唐に行く前の空海がなぜ、最先端の文化教養を修めていたのか。最澄はなぜ唐の中心地を目指すのではなく、天台山で修行したのか。空海はなぜ青龍寺を目指し、恵果阿闍梨はなぜ全てを空海に託したのか。日本に生まれた仏教の宗派の多くがなぜ、天台宗から始まっているのか。そしてなぜ、空海は高野山に、最澄は比叡山に宗派を開いたのか。考えるとキリがありませんが、この謎を紐解くヒントが中国にありました。修験道の開祖、役小角と空海の知られざる共通点や最澄のルーツを交えながら、中國紀行CKRMの取材で得てきた経験と、様々な見識者の意見をもと謎に迫ります。