江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』とは異なる観点から短編ミステリの歴史をさぐる、刺激的で意欲に満ちたアンソロジーの第二巻。1920年代から50年代にかけての都会小説、ハードボイルド/私立探偵小説、謎解きミステリの逸品を通して、進化と発展の過程を概観する。ハメット、チャンドラー、スタウト、アリンガム、クリスピン、ヴィカーズなど錚々たる作家の11短編をすべて新訳で収録し、巻末には編者・小森収の評論を掲載した。