①35歳女子契約社員の自賠責7級4号認定の高次脳機能障害を現実の就労状況は問題が少ない等から認定よりもやや軽い9級10号と認めた ②23歳女子主張の脳脊髄液減少症は起立性頭痛認められず髄膜炎による頭痛の可能性からも否認し、症状固定後に訴訟提起まで3年経過から時効完成により請求を棄却した ③追突された1ヶ月後から約2年5ヶ月間通院したC病院での措置は医療上適正な治療行為とはいえないと事故との因果関係を否認した ④前年の追突事故の既往症を本件追突事故の4日前まで治療する42歳男子の本件損害に4割の素因減額を適用した ⑤追突され脊髄損傷から自賠責12級13号後遺障害を残す29歳男子消防士の事故前からの無症候性脊髄空洞症を認め3割の素因減額を適用した ⑥被告乗用車と出合頭衝突後に水田転落の41歳女子に14級左手環指・小指の痺れを認定し、既往の頸椎椎間板ヘルニアから3割の素因減額を適用した ⑦対向乗用車とのドアミラー同士の衝突で67歳女子同乗者の頸椎捻挫等の傷害を経年変性による私病も考え得ると本件事故による受傷を否認した ⑧第1車線を走行中のX自動二輪車が前方停止Yタクシーに追突は専らX車の前方不注視としてY車の過失を否認した 9片側4車線交差点内で転回被告タクシーに訴外車の死角から進入して衝突された対向速度超過原告自動二輪車に2割の過失を認定した ⑩直進自動二輪車に衝突した2段階右折せず赤信号早回り右折の対向被告原付自転車に100%の過失を認めた ⑪軽四輪車運転中のAがトンネル出入口付近の擁壁に正面から衝突して死亡はAが意図的に惹起したとして偶然な事故を否認し保険金請求を棄却した ⑫44歳男子が運転中の乗用車を逸走させガードレールに衝突によるくも膜下出血の発生は本件事故により発生したと認めることは困難と因果関係を否認して保険金請求を棄却した ⑬深夜、乗用車を運転中に見通しの良い対向車線側電柱に衝突し死亡は車内の吐しゃ物からも酒気帯び運転と認めて保険金請求を棄却した ⑭路上駐車中のX車両の盗難はXによる盗難偽装の蓋然性高く、第三者の持ち去りは考え難い等から盗難の外形的事実は認められないと車両保険金請求を棄却した