科学史上に燦然と異彩を放つ四人の天才、ひたすら自己の好奇心を満たすためだけに研究に没頭し、その偉大な成果を発表することなく亡くなったキャヴェンディッシュ、19世紀末から20世紀初頭に吹きあれた"科学革命"の嵐の中で一人自分の信ずる世界を守り抜いたケルヴィン卿、生涯に三つの奇想天外な予言を行った天才ディラック、恐竜絶滅の謎にいどんだ物理学者アルヴァレズ、これらの人々のまさに異貌の生涯を紹介する。