日本人はよく旅をする。今は国内の交通網が発達し、遠方にも比較的容易に、また気軽に行くことができるようになった。しかし私たちは、旅を本当に味わい、愉しむことができているのだろうか?-そんな著者自身への問いかけから本書は生まれた。そして出かけて行ったどの地方にも、日本の心がしみつき、歴史が堆積していた。各地を訪れ、味わい、思索した名紀行である。