1952年に25歳で英国の王位に即いたエリザベス女王(1926~)。カナダ、オーストラリアなど16ヵ国の元首でもある。ウィンストン・チャーチル、サッチャー、ジョンソンら十数人の首相が仕え「政治経験が長く保てる唯一の政治家」と評される彼女は、決して”お飾り”ではない。70年近い在位の間には、ダイアナの死をはじめ、数多くの事件に遭遇、政治に関与し、20世紀末には強い批判も受けた。本書はイリス現代史を辿りつつ、幾多の試練を乗り越えた女王の人生を描く。