一月から十二月まで、ひと月ごとに美味を取り上げ、その魅力を綴った「食味歳時記」をはじめ、折々の食談を集めた味覚随筆の名作。明治の横浜に育って以来の食味遍歴を背景に、食文化への鋭い洞察を交じえ、シュンの味覚を率直に語る。