父の跡を継ぎ、浅草で「鮨芳」を営んでいる鮨職人・山内鬼一は、ある日、常連客の花房潤一の訃報を聞く。
彼は、地震の被害に遭い避難所にいる別居中の『妻の様子を見に鴨川へ行ったとき、余震に巻き込まれたと思われたが、服毒死と判明。
おまけに彼には、祖父の莫大な遺産が従妹たちとともに入ることになっていた。
山内は、母親のタツと事件の謎に迫るが、まもなく第二の殺人が起きる。
(『浅草殺人案内』改題)
プロローグ
第一章 三人の相続人
第二章 揺れる房総
第三章 避難所の死体
第四章 三つの疑惑
第五章 電話の声
第六章 毒物の経路
第七章 二本のジョニ黒
第八章 第三の死
第九章 新たな容疑者
第十章 押入れの死体
第十一章 積まれた寝具
第十二章 偽りの調査
第十三章 消えた遺産
エピローグ