カントウタンポポ、シロバナタンポポ、ミヤマタンポポ……。日本はタンポポの種類が豊富で、世界でも珍しい「タンポポ王国」であることを知っていますか?
タンポポの花は朝に開いて夕方に閉じます。咲き終わると地面に寝て、綿毛ができるとまた立ち上がります。一番身近な野の花なのに、タンポポは秘密をたくさん隠しもっているのです。
「草の辞典」の著者が、そんなタンポポの奥深さに惹かれ、タンポポ研究者の森田龍義先生(新潟大学名誉教授)の協力を得て、一冊の書籍にまとめました。
本書では、日本で見られるタンポポ18種をカラーで紹介し、タンポポの一年の生活を絵本風に描きます。そして「花の秘密」「葉・茎・根の秘密」「綿毛の秘密」「セイヨウタンポポの秘密」と4つの章に分け、Q&A形式でわかりやすくタンポポの不思議に迫ります。コラムではタンポポの名前の謎や花言葉について語り、タンポポを扱った詩歌や小説、タンポポの料理レシピを載せています。タンポポをより深く知るための入門書。