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  • 著者ティモシー・スナイダー 池田年穂
  • 出版社慶応義塾大学出版会
  • ISBN9784766426656
  • 発行2020年3月

自由なき世界 上 / フェイクデモクラシーと新たなファシズム

▼ロシアはなぜクリミアに侵攻したのか
法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、歴史を葬り去る「永遠の政治」。
プーチンによる「永遠」の体制は、純潔無垢なるロシアの復活を唱え、
EUの破壊を画策し、遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。
ロシアはなぜクリミアに侵攻したのか――。
20世紀末、ソ連が崩壊し、冷戦が終結したのに伴い、
自由民主主義の勝利が確定したかに思われた。
一部の識者は、平穏でグローバライズされた未来を確信し、「歴史の終焉」を宣言した。
だが、そう信じたのは見当違いだった。
2000年にロシアの大統領となったプーチンは、
オリガルヒ(新興財閥)とファシズムを混交させた新たな権威主義体制を構築し、
ロシアに新たなファシズムが現れたのである。
法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、
歴史を葬り去るプーチンの「永遠の政治」は、やがて、
純潔無垢なるロシアの復活を唱え、EUの破壊を画策し、
遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。
プーチンの思想に鋭くメスを入れ、右傾化する世界の実態を捉える世界的な話題作。

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