湯屋の二階で、将棋の指南をする飛川角之進。実は、旗本の三男坊。凄腕の将棋指しがいるとの評判を聞きつけ、腕に覚えのあるものが挑戦しに来るが、すべて返り討ち。一方で湯屋の隣の料理屋主人・八十八に弟子入りし、料理の修業もしている。それは剣術と将棋が料理と相通じるものがあると思ってのことだった。ある日、料理屋に出入りする十手持ちから聞いた怪しい老人を探索すると…。