モバイルバッテリーや急速充電器、USBケーブルなどの、現代社会に必要不可欠なスマートフォン・タブレット関連製品の開発・販売を行うハードウェアメーカー、Ankerグループ。その中核をなすブランド「Anker」は米・Google出身の数名の若者達によって2011年に創設され、iPhoneをはじめとするスマートフォンやモバイルアプリ市場の拡大とともに爆発的な成長を遂げた。現在ではスマートフォン・タブレットアクセサリの枠を超え、グループ全体で高品質なオーディオ機器やロボット掃除機といった生活を豊かにするスマートなデバイスを数々提供し、感度の高いビジネスパーソンやガジェット好きを筆頭に世界中で評価され続けている。
知名度ゼロであった外資系ハードウェアベンチャーが、何故わずか数年で業界のトップランナーになれたのか? そこには、同グループの創設者であるスティーブン・ヤンを始めとする経営陣の明確なビジョンや、中央集権にならないための組織づくり、徹底されたカスタマーサポート、Amazonでトップを取り続けるための販売戦略など、世界で躍進を続けるための確固たる理由があった。
本書は、「Empowering Smarter Lives(スマートな生活を後押しする)」をミッションに掲げるAnkerグループがトップブランドとしての地位を確立するに至った歩みとともに、「新時代のメーカーの在り方」について紐解くものである。Ankerグループ製品を愛するファンのみならず、企業で働く多くのビジネスパーソンにとっても必読の内容になっている。