• Authorフランチェスカ・ビアゼットン 萱野有美
  • Publisherみすず書房
  • ISBN9784622088820
  • Publish Date2020年4月

美しい痕跡 / 手書きへの讃歌

〈手で書かれたものは動いた跡であり、手が筆記具を介して媒体に痕跡を残す。何世紀ものあいだ、人間はさまざまな道具や文字、媒体を使い、書くことで考えや知識を記録してきた。
私たちはいま、速さという誘惑に身を任せ、質や唯一性、物語といったものを犠牲にしている〉
書かれた文字の豊かさに魅せられ、自らも文字による表現の可能性を押し広げてきたイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン。長年の活動を通しめぐらせてきた思索と作品が一書となった。
人が文字を書く姿への慈しみにみちた、ビアゼットンからのメッセージ。
附録、ヴァチカンの書記たちが使ったカンチェッレレスカ体(イタリック体)の教本『ラ・オペリーナ』(1522)は必見。本邦初訳。

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