企業にとって従業員のメンタルヘルスが経営課題となるなか、うつ病などのメンタルヘルス不調を未然に防止するため、今年12月から従業員にストレスチェック(自身のストレスがどのような状態にあるかを調べる検査)を毎年1回実施することが企業に義務づけられます。
同制度は、実施方法の協議・周知、専門職を含めた実施体制の整備、検査結果に基づく面接指導など、手続きや運用が非常に複雑です。また、従業員に対するプライバシー保護や不利益取り扱いの禁止など、企業が配慮を求められる点も多々あります。
本書は、メンタルヘルス問題に精通した弁護士による監修のもと、企業実務に即して導入手続きや運用上の留意点をQ&Aでわかりやすく解説するとともに、制度運用に関わる政府審議に参画した筆者ならではの課題指摘や活用方法も紹介します。