「ただサーフィンがしたい。(I just want to surf)」日常に戻らなければならないときにサーファーがよく口にすることば。それは、私にとっては、「女性」のサーファーであることを繰り返し迫られることへの抵抗感を含んでいた。本書は、日本に生まれ育ち、女性であり、社会学の研究者である私が、どのようにサーファーになり、ジェンダーについて考え、サーフィンを基軸としたライフスタイルを作っていったのかを記録したものである。