2011年,東日本大震災が発生してから9年がたとうとしています。復興したかのように見えながらも,その傷跡はいまだ深く,この体験は決して「過去」の出来事とは言えません。この9年の月日の中で,一人ひとりの図書館員が何を感じ,行ってきたかを「記録」に残し,このたび本書を刊行しました。岩手・宮城・福島の3県にまたがった記録は,次世代の図書館員にとっても貴重な資料となることでしょう。どうか本書をお手にとっていただき,今後の図書館運営にお役立てください。