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  • 著者アビジット・V.バナジー エステル・デュフロ 村井章子
  • 出版社日経BPM(日本経済新聞出版本部)
  • ISBN9784532358532
  • 発行2020年4月

絶望を希望に変える経済学 / 社会の重大問題をどう解決するか

2019年ノーベル経済学賞受賞者による、受賞第一作!
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いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者がひたすら怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻化させている。対立する人々は、話し合いをすることもままならなくなっている。ますます建設的な行動を起こせなくなり、課題が放置されるという悪循環が起きている。
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現代の危機において、経済学と経済政策は重要な役回りを演じている。たとえば・・・・・・
●成長を回復するために何ができるか。富裕国にとって、経済成長は優先すべき課題なのか。ほかにどんな課題を優先すべきか。
●あらゆる国で急拡大する不平等に打つ手はあるのか。
●国際貿易は問題の解決になるのか、深刻化させているだけか。
●貿易は不平等にどのような影響をもたらすのか。
●貿易の未来はどうなるのか、労働コストのより低い国が中国から世界の工場の座を奪い取るのか。
●移民問題にはどう取り組むのか。技能を持たない移民が多すぎるのではないか。
●新技術にどう対応するのか。たとえば人工知能(AI)の台頭は歓迎すべきなのか、懸念すべきなのか。
●これがいちばん急を要するのかもしれないが、市場から見捨てられた人々を社会はどうやって救うのか。
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だが、「経済学者」への世間の信用度は、「政治家」に次いで二番目に低い。どうしたら「良い経済学」の最新の知見を、もっと一般の方々に活用してもらえるようになるのだろうか。 
●いま社会が直面している重要な問題に今日の最良の経済学はどのように取り組んでいるのか。
●今日のすぐれた経済学者たちは世界をよりよくする方法をどう考えているのか。
●人間が望む幸福や幸せな暮らしを構成する要素を、経済学はどのように高めることができるのか。
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よりよい世界にするために、経済学にできることを真っ正面から問いかける、希望の書。

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