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  • 著者西村京太郎
  • 出版社小学館
  • ISBN9784094067699
  • 発行2020年5月

十津川警部 高山本線の秘密

二つの殺人事件の背後に「戦争の亡霊」が!
女性カメラマンの夏川えりは、故郷の岐阜・高山へ向かった。高山から足を伸ばし、世界遺産の白川郷、さらにその奥の無人の村・R村へたどり着いた。実は、祖母・夏川勝子は太平洋戦争末期に従軍看護婦として満洲に渡っていたが一時帰国し、R村で行方不明となっていた。そして、勝子のことを調べようと思って訪れたえりも、R村で姿を消してしまった……。
そして、東京・三鷹でひとり暮らしの72歳、浅野真治が遺体で発見された。十津川は、関係者から驚くべき証言を得る。浅野の父親が唱えた「永久戦争論」について、真治は原稿を書くことになっていたという。それは敗色濃い日本軍が沖縄戦でとったとされ、少年兵を使うものだった。そして、歴史に葬り去られるべき戦術を現代にも継続させようとする一群の存在があった。
十津川警部は、二つの事件にうごめく「戦争の亡霊」の行方を追い始めた。

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