昭和十六年、ワシントンの日本大使館に臨時雇用された医学生の大竹幹夫は、同僚の若い日系人タイピスト、ミミ・シンプソンに一目惚れする。しかし、ミミは国務省高官のホルブルックが潜入させた女スパイだった-。和平交渉の裏側で進展する謀報活動と、三人の恋愛模様。第二次大戦三部作に連なる長編小説。