• 著者宮本輝
  • 出版社集英社
  • ISBN9784087717013
  • 発行2020年9月

灯台からの響き

本の間から見つかった、亡き妻宛ての古いハガキ。
妻の知られざる過去を追い、男は灯台を巡る旅に出る――。
地方紙で連載されていた人気作、待望の書籍化!
板橋の商店街で、父の代から続く中華そば店を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。
市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。
【著者略歴】
宮本輝(みやもと・てる)
1947年兵庫県生まれ。77年「泥の河」で太宰治賞、78年「螢川」で芥川賞を受賞。87年『優駿』で吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、09年『骸骨ビルの庭』で司馬遼太郎賞を受賞。著作に、「流転の海」シリーズ、『水のかたち』『田園発 港行き自転車』『草花たちの静かな誓い』など。10年秋、紫綬褒章受章、20年春、旭日小綬章受章。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • 私の夢は
  • あつあつを召し上がれ
  • 火焔の凶器 / 天久鷹央の事件カルテ
  • 甦る殺人者 / 天久鷹央の事件カルテ
  • レディ・マドンナ / 東京バンドワゴン
  • 白銀の逃亡者
  • 関西から行く電車旅
  • 旅と鉄道 2014年 03月号
  • 散歩の達人大阪 / 大阪市内16エリア掲載!
  • 流浪の月