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  • 著者しまおまほ
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163912110
  • 発行2020年5月

スーベニア

文雄と過ごすキラキラした時間は、いつか歳をとった自分自身への贈り物になる……。

2010年、東京。34歳独身で、雑誌を中心に活躍するフリーカメラマンの安藤シオは、3年前に飲み屋で知り合って以来たまに泊まりに来る41歳の映像カメラマン、文雄に思いを寄せている。



自分の私生活を語りたがらず、マメに連絡をくれない文雄との「恋人」とは呼べない曖昧な関係にモヤモヤしていたシオは、美大時代の男友達でイラストレーターの点ちゃんと偶然出版社で再会。周囲には秘密にしていた文雄とのことを話した帰り道、妻子のいる点ちゃんに不意打ちのキスをされる。



2011年3月11日、東日本大震災が発生。真っ先にメールをくれたのは、シオが連絡を待っていた文雄からでも、点ちゃんからでもなく、いやな別れ方をした元カレの角田だった。シオの心は揺れ動く……。



両親や友だちの目を気にして生きてきたシオが選んだ答えとは?



「大人になれないわたしたちを描きたかった」という著者による、せつなくてリアルな初の長編恋愛小説。

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