コロナ後の「成長なき時代」に適応した新しい働き方や暮らし方を示すネクスト・エコノミー構想。
テック・カルチャーが企業や国家に代わる新しい社会を作る。
今は協同組合事業が世の中のビジネスのやり方を変えるまたとない好機である。本書は、新しい世代がどうやってその兆しを現実にし始めているかを教えてくれるガイドだ。
――ジェレミー・リフキン(『限界費用ゼロ社会』著者)
人々は支配や排除ではなく、協力と創造性に基づいた経済を築こうとずっと戦ってきた。しかし、その作業が今日ほど急を要すると思われることはない。民主主義を再発明すべく準備されつつある再生可能なアイデア、ツール、コミットメントの数々を記録しながら、シュナイダーは精細かつ魅力的な筆致で壮大なテーマに迫っている。
――ナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』著者)
協同組合の概念、歴史、そして仕事、お金、インターネット上のプラットフォーム、公共サービス、政治経済という切り口から、協同組合の事例や新しい試みを紹介。
民主主義への行き詰まり、大企業ばかりが繁栄する資本主義経済への閉塞感を背景に、協同組合が企業や国家に代わる新しい社会を作る可能性を探る。
<本書の特徴>
◎人々生活に密着しながらボトムアップ式に社会を動かす協同組合に改めて光を当て、その可能性を示す。農協や生協くらいしか思い浮かばない私たちに、協同組合の意義や新たな可能性を提示する。
◎従来型の協同組合だけでなくITを活用した事業にも協同組合の概念を発展。協同組合同士が連携して一つの経済圏・生活圏を作るコモンウェルスを提案しているところが新しい。
◎GAFAなど巨大プラットフォーム企業による個人データ収集と監視社会化、仕事の不安定化や低賃金化などの解決策としてプラットフォームの運用を投資家が支配する企業ではなく労働者や利用者側が行う協同組合の構想が展開されている。