待つことはときにつらくもあります。しかし、私はこれまでの経験から「待ったあとには必ずいいことがある」と、身をもって感じています。息子だけではなく、どの生徒も必ず自分の中にある音楽の花を咲かせ、その音色には周りの人を幸せにしてくれる確かな力がありました。サラリーマンの父親が自閉症の息子にピアノを教え、音色の輪は少しずつ広がった-。