かつて十津川の部下だった私立探偵・橋本は奇妙な依頼を受けた。祖谷のホテルで、女性に現金五百万円を手渡せというのだ。だが、翌日その女が殺害され、彼女の身元を洗う橋本も何者かに襲われる。十津川の調べで、事件の鍵を握る妖しげな「秘密クラブ」の存在が浮上する。SM、クスリ、バクチなどあらゆる快楽を追求する会員たち。十津川の捜査の手は、組織を操る巨悪にまで及ぶ。