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  • 著者渡邊重夫
  • 出版社青弓社
  • ISBN9784787200730
  • 発行2020年6月

批判的思考力を育てる学校図書館 / 付:図書館利用記録とプライバシー

学校図書館とは何か。
それは、子どもの成長・発達の権利を日常的に支える教育環境である。同時に、すべての子どもが、学校図書館を利用することで平等に情報(学習材、読書材)を入手し、豊かな学びと育ちを保障する学校社会の「セーフティネット」である。
本書では第1章・第2章・第3章で、現在の教育課題である「批判的思考力」を児童・生徒はどのようにして身に付けるのかを解説し、学校図書館法にある「健全な教養」概念を、大正教養主義にまでさかのぼって検討して「教養」の重要性を示す。そのうえで、学校図書館が「教養」の形成にどのように役立つのかを解説する。
加えて第4章では、図書館利用者の利用記録が捜査機関に提供された問題を論じる。利用記録は、図書館利用者のプライバシー情報であり、他者への提供は利用者の思想・信条や内心の自由の侵害を招来しかねない。さらに、秘密の保持は公務員に課せられた法的義務である。公立図書館は、捜査機関からの照会にどう対応するのか、利用記録のプライバシー性を軸に論じる。

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