「赤ちゃん絵本の作り方は、赤ちゃんから学んだ」という著者。赤ちゃんは言葉の意味がわからなくても、語りかけてもらうと嬉しくて、全身を使って応えてくれる。それは赤ちゃんと気持ちが通い合う、自らの幸せな体験から得た実感でした。絵本をひらいて親子で共に過ごすあたたかいひとときは、幼い記憶の底に残るはず。この「いつかの懐かしい」記憶が、子どもの生きる力を支える土台になるのではないか。絵本を通して生まれるものの豊かさについて、子どもたちとの具体的なやり取りを交えて語ります。