水中写真家がとらえた、海の本当の姿――それは、母なる愛、そのもの。
難病を乗り越えた著者が、ダイビングを通して出会う人々。
それは身体と心に傷がある人たちだった。
難病、不治の病、心の傷…。
やがて、海と戯れるうち、彼らに奇跡が起き始める。
それは、信じられないような出来事だった。
海が、人を癒し、傷を癒し、
新たな生命力を授けてくれるかのように、
傷ついた人はやがて、自分の力を取り戻していく。
まさに、海の愛が起こす奇跡。
水中写真家であり、ダイビングインストラクターでもある著者は
幼い時から、その海の愛を感じていた。
自身も大病を乗り越え、海の愛に包まれてチカラを取り戻した経験を持ち
その体験を、まるで証明するかのように
二度、三度と、著者の目の前で奇跡が巻き起こっていく。
海の愛が、人を癒し
海の愛が、人を力づける
癒された人は、自分の人生を取り戻し、また社会に還っていく。
その深さ、静かなる抱擁は
まさに、母なる海の姿そのもの。
母なる愛情が、比喩ではなく実際の経験として、傷ついた人を癒し
それを著者は克明に記録し、同時に、海の青をフィルムに収めていった。
~人生で3回の大病で死にかけても、生還できたのは、
「海」の大きな愛の力と信じ、私を勇気付けてくれた海を写真で伝えたい。
癒しとパワーをもらえる海を、多くの人に見て感じてほしい。
病気にも決して負けない気持ちで、思い描いた夢に向かって、
笑顔になってもらえたら、何より嬉しい。
そして、この青く美しい地球を、環境を、守りたくなる、
そんな心の「波紋」が広がるように願いを込めて、
これからも、海と自然を愛して撮影していきたい(著者)~
『海が叶えてくれるもの ――青の光と命の輝き――』
それは、「生きること」の真実を記した生命のドキュメント。