20世紀後半、科学技術の発達は海域における人間の活動能力を急速に高め、世界各国は海域における生物・非生物資源の開発利用に対して権利主張を強めた。同時に、プラスティックごみなどの海洋汚染や海洋温暖化の問題が発生し、その対応に追われるようになった。世界は、その諸問題に取り組み、新たな海洋のガバナンスを模索していく。本書はそれらの国際会議や政策立案に参加し続けてきた著者の体験した現場の貴重な記録をまとめたものである。