書棚には健さんを取材した106本のテープが眠っていた。そこには、健さん自身、そして健さんと極めて親しい人たちの声が収められている。中には、健さんから「俺が死んだら、みんなで聴いてくれ」と託されたテープもあった。江利チエミ、小林稔侍、佐藤浩市、降旗康夫監督、ドライバー、キャメラマン、活動屋たち……一緒に仕事をし、一緒に過ごした仲間へ健さんはいつもエールを送ってきた。健さんの遺した大切な26の言葉を、当時のエピソードとともに紹介。