• 著者自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.2060 2020.4.23

①35歳男子主張の3級高次脳機能障害は意識障害認められず器質的異常所見も認められない等から否認し後遺障害の残存も否認した。 ②42歳女子主張の5級線維筋痛症及び9級PTSDの発症を否認し頸部痛及び非器質性精神障害の自賠責同様併合14級認定した。 ③49歳女子の自賠責14級認定の頸部痛等を他覚的所見が認められると12級後遺障害を認定した。 ④47歳男子のクレーン車の金属製部品が頭部に落下し自賠責14級9号認定の項部痛は十分な他覚的所見が得られていると12級13号認定した。 ⑤45歳女子主張の9級脳震盪後症候群は事故7か月経過後の訴えや非器質的因子が大きく関わっている等から事故との因果関係を否認し自賠責同様14級頸部痛を認定した。 ⑥自賠責14級9号頸部痛及び同腰痛の併合14級後遺障害を残す44歳男子ガソリンスタンド従業員の逸失利益を5年間5%の労働能力喪失で認定した。 ⑦左折一時停止X乗用車がWタクシーに追突され、狼狽しアクセルを踏み込み歩道に乗り上げZらに衝突した事故でのXの人身損害の寄与度を2割と認定した。 ⑧高速道路でタイヤが破裂して第1車線路肩付近を低速走行中の原告大型貨物車を回避できずに衝突した後続被告大型貨物車に8割の過失を認めた。 ⑨高速道路トンネル内の非常駐車帯に積荷確認で駐車中に被告大型貨物車に追突された原告大型貨物車の過失を積荷のはみ出しが被告者の進路を妨害した等から2割と認定した。 ⑩交差点10㍍手前で第2車線から左折してきた被告乗用車との衝突を回避することは困難として第1車線走行中に非接触転倒した原告原付自転車の過失を否認した。 ⑪信号のない交差点で一時停止後に進入してきたY乗用車に出合頭衝突されたX自転車の過失を2割と認定した。 ⑫黄信号で後退してきたタクシーに衝突された赤寝具で横断歩道横断開始の原告歩行者に2割の過失を認定した。 ⑬X主張の車両入替は変更届の作成から4ヵ月後の登録で売買に関する書類等は一切なく新規車両の取得は認められないと車両入替を否認し保険記請求を棄却した。 ⑭助手席の床に落としたスマホを拾おうとして塀に衝突は原告の故意が推認できる他、安全運転義務違反等の重大な過失によって生じたと保険金請求を棄却した。

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