子供への「教育的配慮」によって消されがちな、童話に秘められた美と残酷さを、ハリー・クラークのイラストは余すことなく伝える。幻想文学に造詣が深く、アンデルセン研究家としても知られる奇才・荒俣宏の訳で堪能する大人のための挿し絵入り童話集。下巻には「マッチ売りの少女」「人魚姫」「絵のない絵本」など10篇を収録。