豊かな社会の平和を持続させるのは「工作を楽しむ心」だと唱えた工業デザイナー秋岡芳夫に師事し、木工ろくろとプレポリマー木固め剤で、すべての樹を生かす工芸品を生み出してきた時松辰夫。副業収入を得る木工技術を「裏作工芸」と称して、林業では価値がないとされた曲がり材や小径木、枝なども木工ろくろとプレポリマー木固め剤で、100倍の価値を生み出せるとして、地域づくりにつながる木工芸を提唱し活動してきた。その山村クラフトの考え方と技法を集大成した。4章では全国25自治体で指導して生み出された作品60点を写真で紹介。