藤原氏の氏神であり、1300年の歴史をもつ春日大社(奈良市)で長年権宮司を務められた岡本彰夫さん。日本の文化・しきたりについての深い知識と、神さまに使える神職としての長い経験に裏打ちされたわかりやすく優しいことばで、多くのファンを持ちます。
岡本さんがつづる東海道新幹線の車内誌「ひととき」の連載エッセイ「奈良その奥から」を中心に、書下ろしを含めて48の掌編を収録。日本を憂う話、神さまと人とのふれあいの話、奈良での日々の話……どれも日本の未来に携えたい話ばかりです。
あわせて奈良を舞台に活躍する映像作家、保山耕一氏の情感あふれる風景写真を多数、納めています。