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  • 著者五木寛之
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784121506955
  • 発行2020年9月

回想のすすめ / 豊潤な記憶の海へ

不安な時代にあっても変らない資産がある。それは人間の記憶、一人ひとりの頭の中にある無尽蔵の思い出だ。年齢を重ねれば重ねるほど、思い出が増えていく。株価や現金と違い、記憶という資産は減ることはない。高齢者ほど自分の頭の中に無尽蔵の資産があり、その資産をもとに無限の空想、回想の荒野のなかに身を浸すことができる。これは人生においてとても豊かな時間ではなのではないだろうか。最近しきりに思うのだ。
回想ほど贅沢なものはない。
第一章 回想の力を信じて  
第二章 回想の森をめぐって  
第三章 回想・一期一会の人びと(抄)  
第四章 薄れゆく記憶

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