えっ、その責任おれがとるの!?仕事と、家庭と、世の中と――戦う男の本分とは。司馬遼太郎賞・中央公論文芸賞受賞。『一路』『流人道中記』の浅田次郎が贈る、笑って泣ける傑作時代小説。婿養子が公金を持ち出し失踪。不祥事の責任を取りお家を守るため、妻子や部下に「お腹召しませ」とせっつかれる高津又兵衛が、最後に下した決断とは……。武士の本義が薄れた幕末期。あふれ出す男の悩みを、侍たちはどう乗り越えたのか。表題作ほか全六篇。
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