神経生理学者から看護学者へ転向した著者は、「看護」は〝人生を豊かにしてくれるもの〟であり、看護のエッセンスが詰まった「看護学概論」は〝誰もが当たり前に携えておくべき生きる知恵〟だと考えます。本書では、総合大学の一般教養科目に「看護学概論」を位置づけ、医療・看護に馴染みのない学生たちをも引き付けた講義の実際をご紹介します。工夫を重ね、濃い目に味付けされた授業の展開例は、看護関係者の参考書として、また読み物としても十分魅力的です。
【主な内容】
なぜ、一般教養科目に「看護学概論」か
・「看護学」との遭遇
・四大教育の名門で学んだ幸運
・学友に見た看護学教育の威力
果たして、今どきの大学生は「看護」を認知したか
・一般教養科目で開講、「実学」のススメ
・メインディッシュを濃い目の味付けで
・どんな人生が幸せか
・「目」と「手」と「あたま」で吸収する
・「看護学概論」が賞をもらってしまった
すべての人々に看護学のエッセンスを
・他学部生への講義から得たもの
・「看護学」をもっと、社会へ伝えたい