今日の材料科学に欠かせない第一原理電子状態計算。手法やパッケージも整備され、シミュレーションを専門とする研究者以外にも、手が伸ばせるツールになりつつあります。
本書では、実験系研究者を相手に「第一原理計算チュートリアル」を実施してきた著者が、可能な限り平易に、その概念と実務を解説。密度汎関数法(DFT)の無料パッケージQuantumEspressoを動かしながら、カギとなるスペック(パラメタ設定など)を体得していきます。WindowsとMac両方の環境構築から丁寧に解説し、マテリアルズインフォマティクスを見据えた研究体制構築の勘所も指南します。